風に揺れる若葉の星|四緑木星の本質
遁甲盤の後天定位において、四緑木星は南東六十度が本座となります。季節は四月から五月、春の終わりから初夏へと移ろう頃。時間は七時から十一時までの朝から昼にかけてを担当します。やわらかな光の中で新緑が一斉に芽吹き、枝葉が四方八方へと広がる時季。その瑞々しい情景を映すように、色は「グリーン」とされます。ゆっくりと葉が伸び、風に揺れながらも確かに成長していく姿のように、四緑木星の人は穏やかでのんびりとした性格の持ち主が多いでしょう。五行では三碧木星と同じ木星の兄弟星ですが、勢いのある三碧木星が「陽」であるのに対し、四緑木星はやわらかく静かな「陰」の存在として位置づけられます。控えめでありながら、確実に周囲へ広がる力を持つ星です。
やわらかな包容力|世渡り上手な魅力
四緑木星の最大の魅力は、人当たりのよさにあります。やわらかな雰囲気で相手を包み込み、初対面でも自然と安心感を与えることができるでしょう。相手の話を丁寧に聞き、余計なことを口にしない慎み深さがあるため、信頼関係を築くのも得意です。その姿勢は上司や目上の人からも評価されやすく、組織の中では可愛がられながら実力を発揮していきます。「世渡り上手な星」といわれるのも、この調和力と空気を読む力があってこそです。出世街道に乗るような四緑木星ほど、状況に応じて自分の立ち位置を見極め、長い物には巻かれる柔軟さを備えています。無理に前へ出るのではなく、周囲とのバランスを取りながら自然体で評価を高めていく、その静かな上昇気流がこの星の特徴です。
整える力を持つ星|調和とご縁の架け橋
木星の中でも四緑木星は「木の葉」を象徴します。葉は風を受け止め、その強さをやわらげながら全体のバランスを保ちます。同じように、四緑木星は物事や人間関係を調和させ、整えていく「整いの力」を持つ星です。友人同士の仲立ちをしてその場をまとめたり、人と人を自然に引き合わせたりと、ご縁を繋ぐ役割を担うことが多いでしょう。ときには恋のキューピットのように、さりげなく素敵な縁を結ぶこともあります。自分自身のライフスタイルにおいても、無理をせず身の丈に合った道を選び、安定と安心を大切にします。その一方で、周囲との調和を優先するあまり、自分の本音を抑え込んでしまう場面もあります。波風を立てたくない気持ちが強く働き、決断を先延ばしにしてしまうこともあるでしょう。しかし本来は芯のある星です。自分の意思を丁寧に示すことで、調和はより健やかな形へと整っていきます。
面倒見のよさと温かな責任感
四緑木星は周囲の変化によく気づき、自分のこと以外でも率先して手を差し伸べることができます。人の世話をするのがうまく、頼られると放っておけない性質です。面倒見のよさは自然なもので、計算ではなく純粋な思いやりから生まれています。そのため周囲からは安心できる存在として信頼されるでしょう。相手の立場を考えながら行動できるため、チームの中では潤滑油のような役割を果たします。ときには相手が思うように動いてくれず、心の中で小さな葛藤を抱えることもありますが、それでも最終的には見捨てずに寄り添う優しさを持っています。その温かな責任感が、人との縁を長く続ける力となっています。
若年に広がる運|静かな繁栄の芽吹き
四緑木星は若年の星とされ、三碧木星と同様に二十代から三十代にかけて人生の花が開きやすいといわれます。若い頃は吸収力が高く、人とのご縁にも恵まれやすい時期です。この時期に築いた信頼や人脈は、その後の人生を支える大切な財産となるでしょう。勢いで突き進むというよりも、風に乗るように自然と広がっていく繁栄の形を取ります。静かに、しかし確実に枝葉を伸ばしていく歩みは、やがて豊かな実りへとつながっていきます。

